うまくいく営業トークのコツとは?売れる営業マンも使っている応酬話法を用いてわかりやすく解説

セールス(営業/ライティング)
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営業トークの重要性とは?

自分は口下手だし営業は向いてないのではないかと悩む人は少なくありません。そういった人の多くは営業トークの流れの基本や、応酬話法といったトーク術を知らずに、やみくもに営業を繰り返している印象です。営業は向いてないとあきらめる前に、営業に挑む考え方や営業に向けての準備など、多くの取り組むべきことがあります。

営業は単に商品やサービスを売り込むだけではありません。クライアントの悩みを聞き出し、その解決策を提供することで信頼関係を築くことが重要です。適切な営業トークを身につけることで、クライアントとのコミュニケーションがスムーズになり、商談の成功率が高まるのです。

本記事ではうまくいく営業トークのコツや基本の流れについて、応酬話法を用いてわかりやすく解説しています。営業について悩みを抱えている人や、営業成績を上げたい人は、ぜひこの記事を参考にしてください。

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営業トークの基本の流れ

①挨拶

営業トークのはじまりは挨拶です。話を聞いてもらえるように第一声は明るく、元気に会社名と名前を伝えるようにしましょう。営業の際は自分が会社の代表だと意識し、第一印象で不快感を与えないように努めてください。会社名が有名でない場合は、所在地や自社の有名な商品について話すのも効果的です。

例えば、「〇〇会社の田中です。会社は大阪市内にあります。~~の商品で国内シェア90%を占めています」というように、クライアントに安心感を与えるようにしましょう。

②雑談(アイスブレイク)

次に、話しやすい雰囲気作りのための雑談(アイスブレイク)です。初めての商談相手は特に、相手がどういった人かわからないために緊張し、話がスムーズに進まないことが多いです。雑談を入れることで話しやすい雰囲気を作りましょう。雑談で相手に質問を投げかける場合は、自分の情報を開示することも忘れずに。

「私は大阪出身ですが、〇〇様のご出身はどちらですか?」というように、自分から心を開いていきましょう。商談に関する話題を雑談にもってくると、本題へスムーズに移行できます。

③ヒアリング

本題に移行したあとは、ヒアリングです。クライアントの悩みや課題、ニーズを聞き出すことを心がけましょう。そのためには相手の立場に寄り添い、共感することが大切です。

「そうですよね。その気持ちがよくわかります。クレーム削減目標が達成できない具体的な原因はどこにあると思いますか」というように、共感を示しながら話を進めます。焦って自社商品を売り込もうとせず、相手の信頼を得ることを優先しましょう。

ヒアリングの際には、相手の発言をよく聞き、適切な質問を投げかけることが重要です。例えば、「具体的にはどのような問題が生じていますか?」といった質問をすることで、相手の課題を明確にできます。クライアントが抱える問題を深く理解することで、より効果的な提案ができるようになります。

④オファー

クライアントの課題やニーズを聞き出した後は、自社商品やサービスのオファーに移りましょう。商品の説明よりも、将来のベネフィットを相手がイメージしやすいように話してください。

例えば、「御社は商品のクレームが減らないとお聞きしましたが、弊社の商品を取り入れることでクレームは格段に下がります。原材料コストは少し上がりますが、クレームが減ることで対処の時間が減ります。クレームにあてていた時間を新商品開発にあてられますよ。」というように、具体的なベネフィットを伝えましょう。

オファーの際には、具体的なデータや事例を用いることも効果的です。「他社での導入事例では、クレームが30%減少し、生産効率が20%向上しました。」といった具体例を示すことで、クライアントに対して提案の信頼性を高めることができます。

⑤クロージング

オファーによってベネフィットを伝え、クライアントの不安材料を取り除いたあとは、クロージングに移ります。クロージングまでの過程で相手から信頼を得ていれば、「弊社の商品を購入されますか」といったひと言で十分です。

購入にいたらなかった場合でも、課題やニーズを聞き出せているので、次回以降の商談に活かすことができます。改善を続け、相手が満足できるように営業トークを磨きましょう。

クロージングでは、相手の決断を促す具体的な行動を提案することも大切です。例えば、「次回の打ち合わせ日時を決めましょうか」や「契約書の準備を進めてもよろしいでしょうか」といった提案をすることで、クライアントに前向きな決断を促すことができます。

応酬話法を活用した営業トークの技術

質問話法

クライアントに質問を投げかけながら相手の課題やニーズを探っていく話法です。アイスブレイクやヒアリングの段階で使うことが一般的です。質問によって相手が思いもよらなかったことに気づくことや、課題やニーズが見つかることがあります。

寄り添い話法

クライアントの気持ちに寄り添って話を進める話法です。ヒアリングの段階で使うことが多いです。顧客が抱える悩みや課題に共感することで、相手の本音を引き出し、信頼を得ることができます。

ブーメラン話法

クライアントのネガティブな主張を逆手にとってプラスに変える話法です。オファー後の商品説明の段階で活用します。ネガティブな主張でも、別の側面から見るとプラスに変えることができます。

例えば、「価格が高い」というクライアントの意見に対して、「確かに初期費用は高いですが、長期的にはコスト削減につながります」と説明することで、ネガティブな印象をポジティブに転じることができます。

Yes but法

相手の意見を一度受け止めて、反対意見を伝える話法です。オファー後の商品説明の段階でよく使われます。一度話を受け止めてから反対意見を伝えることで、自社の商品やサービスに信念を持って営業していることを伝えられます。

例えば、「今は予算がない」というクライアントの意見に対して、「確かに予算の問題は理解しますが、分割払いのオプションもございます」と提案することで、クライアントの懸念を解消しつつ、提案を進めることができます。

Yes and法

相手の意見を受け止めて、さらに説明を加えてメリットを伝える話法です。オファー後に使われることが一般的です。Yes but法よりも柔らかい印象を与えることができます。

否定話法

相手の意見を真っ向から否定する話法です。特にクロージングの際に使われます。不安を取り除く形で否定することが重要です。

例えば、「この製品はあまり効果がないのでは?」というクライアントの意見に対して、「いえ、それは誤解です。実際には多くの企業で効果が実証されています」と、明確に否定しつつ、具体的な事例を示すことでクライアントの懸念を払拭します。

例え話法

例え話を用いて自社商品やサービスを説明したり、購買意欲を高めたりする話法です。クロージングなどで使うと効果的です。

例えば、「この製品を使えば、まるでプロの手で仕上げたような品質が得られます」といった具体的なイメージを伝えることで、クライアントに対する製品の魅力をわかりやすく伝えることができます。

営業トークに必要なコミュニケーションスキル

場を作るスキル

話をスムーズに進めるために、場を作るスキルが必要です。社会人としての礼儀作法やビジネスマナーを身につけたうえで、笑顔で話すことや、相手の話に共感することが大切です。

例えば、商談前に会場の環境を整えたり、飲み物を準備したりすることも含まれます。細かな配慮が相手に対する敬意を示し、信頼関係を築く一助となります。

聞くスキル

相手が抱える悩みや課題、ニーズを聞き出す力が重要です。まずは相手の声に耳を傾け、共感することで相手の本音を引き出しましょう。

例えば、相手の話に対して「なるほど、そうなんですね」と適切な相槌を打ちながら話を聞くことで、相手は自分の話を理解してもらえていると感じ、信頼を深めます。

話すスキル

相手に伝える力が重要です。相手にわかりやすく理論立てて話すことは大切ですが、視覚的にイメージしやすいように写真やイラストを使用することも効果的です。

また、プレゼンテーションの際にはスライドやグラフを活用し、視覚的にも理解しやすい資料を準備しましょう。これにより、クライアントは情報をより正確に把握でき、納得感を得ることができます。

営業トークにおける失敗の原因と対策

早口で一方的な話し方

早口だと相手に真意が伝わらず、クライアントに焦っている印象を与えます。落ち着いて相手の声に耳を傾けましょう。

台本(トークスクリプト)そのまま

台本通りに話すと緊急時に対処できない印象を与えます。台本に頼りすぎず、臨機応変に対応できるようにしましょう。

強制的な話し方

購入を強制的に進める話し方は避けましょう。強制的な対応は反発を招く可能性があります。

自社商品やサービスのメリットしか話さない

メリットしか話さないとデメリットを隠していると思われる可能性があります。デメリットも正直に伝え、改善策を提示しましょう。

例えば、「この製品には導入初期にコストがかかりますが、その後の運用コストは大幅に削減できます」といった具合に、デメリットを説明した上で、それを上回るメリットを強調します。

質問に対する回答が遅く的確ではない

質問の回答が遅かったり的確でなかったりすると、自社商品やサービスに知識がないと思われます。普段から知識を深めるようにしましょう。

例えば、商品の技術的な質問に対しては、事前に技術担当者と連携し、迅速かつ正確な回答ができるように準備しておくことが大切です。

営業トークに「台本(トークスクリプト)」は必要か

自信をもって商談を進められる

台本は商談の前に心の余裕をもたらし、自信を持って商談を進めることができます。

ノウハウの共有や教育に効果的

ベテランの営業経験やノウハウを台本にまとめることで、新人教育に効果的です。

統一された自社商品やサービスの提案ができる

台本があることで、統一された商品やサービスの提案が可能となります。

台本がクライアントが求める内容になっているか

台本がクライアントの求める内容に沿って作られているか確認することが重要です。

商談時の対応力が下がる

台本に頼りすぎると、商談時の対応力が下がる可能性があります。普段から臨機応変に対応できるようにしましょう。

デキる営業マンの準備術

デキる営業マンは、商談前からしっかりと準備しています。クライアントの情報を調査し、何を求めているかを把握しておきましょう。

例えば、クライアントの業界動向や最近のニュースを把握しておくことで、商談中に話題を提供し、信頼関係を深めることができます。また、クライアントの過去の取引履歴を確認し、以前の提案内容や反応を踏まえたうえで、最適な提案を準備しましょう。

営業トークの質を上げて営業成績UPを目指す

営業トークの質を上げるためには、実践と継続的な改善が重要です。オンライン講座などを利用して、営業スキルを高めることも検討しましょう。

さらに、定期的に自分の営業トークを録音して振り返ることで、改善点を見つけ出し、次回の商談に活かすことができます。また、同僚や上司とロールプレイングを行い、フィードバックを受けることで、実践的なスキルを磨きましょう。


この記事では、営業トークの基本や応酬話法、コミュニケーションスキルについて詳しく解説しました。営業成績を上げたい方は、これらのコツを実践し、営業トークの質を高めていきましょう。


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